1.調査概要
店名 | いせ源 |
基本 情報 | https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13000338/ |
業態 | あんこう鍋屋 |
情報源 | Google口コミ |
集計 期間 | 2023年8月11日現在の 新着順で遡って約半年分 |
サンプル数 | 50人分4844文字 |
2.調査理由
自分が30代前半の頃、すごくお酒癖がすごく悪いけど、仕事には一直線の真面目さもあり、不器用で愛すべき存在の先輩に連れて行ってもらったお店です。7代続く老舗で入口から特別な感じもあって、記憶に焼き付いたお店。
他では味わえない料理とお店の雰囲気を、自分が先輩という立場に立ったころ後輩に味わってもらいたいと思って何度か利用しましたが…。連れて行った後輩の感性には合わなかったのか「仕事の愚痴を酒で洗い流す」ような食事会になり、これなら普通の居酒屋にすればよかったと少し後悔。でもさすがに最後の「おじや」は大絶賛で「終わりよければすべて良し」、楽しい食事会になった思い出。
最近店の前を通ったので、当時を懐かしみながら分析してみました。
3.ChatGPTでお店の評判を調査
今回はあんこう鍋の専門店なので口コミ情報の中から特に「料理に関する言及や味についての評価」を中心に調査してみました。
以下ChatGPTによる調査結果の回答です。
神田の「いせ源」は、古き良き日本の風情を持つあんこう料理の名店として知られています。特にその看板メニュー、「あんこう鍋」は数々の絶賛を受けています。しょうゆベースのやや甘めの味付けに、しっかりとした量のあんこうが特徴で、C20の口コミからもその魅力が伺えます。また、C23では、その鍋に使用されている出汁が「秘伝の味」と紹介され、興味を引きます。
C24のコメントによれば、鍋にはあんこうの身やあん肝をはじめ、様々な具材が豪華に使用されているとのこと。そして、その味は「すき焼き」を彷彿とさせる控えめな甘さが特徴です。特筆すべきは、鍋のフィナーレとなる「おじや」。あんこうや野菜の旨みを存分に引き出したその味は、多くの客を魅了しているようです。
その鍋に対する評価は、年代や性別を問わず絶大で、C43やC44のコメントからも「女性にも食べやすい」と「煮凝りの上品な味」として評価されています。
価格は少し高めですが、他店のあんこう鍋と比べても「いせ源」のものが圧倒的に上質との声が多い(C48)。それは、丁寧な下処理と独特の調理法が背景にあるようです。
しかし、料理だけでなく、昭和を感じさせる店内の雰囲気や、木造3階建ての建物、そして一流の仲居さんや下足番さんの存在も大きな魅力。一度足を運べば、食事以上の文化や伝統を体感できるのが、「いせ源」の魅力と言えるでしょう。
4.口コミに登場する回数の多い項目
口コミコメントの中で以下の5つの視点が登場する回数を集計してその割合を表にまとめてみました。
①料理(食べ物に関する言及や味に関する評価)
②接客(スタッフやサービスに関する評価)
③店内雰囲気(店の内部や雰囲気に関する言及)
④コストパフォーマンス(価格や価値への評価)
⑤ロケーション(店の場所やアクセスへの言及)

- あんこう鍋専門店なので「料理」に関するコメント数が47%を占めているのは納得。
- また創業が1830年、建物が1930年築の木造三階建て、現在の店主が7代目というキーワードからも雰囲気が25%を占めるのは他のお店を調査した時と明らかに特徴が出ました。
- もう一つ気になったのは8%しかなかったコスパへの言及でしたが、私が30代前半で先輩におごってもらった時は年齢もあり、すごく高いところでおごってもらったという印象でした。他のお客さんがこの価格帯をどうとらえているのか気になったので少し次の項目でまとめてみました。
5.「いせ源」のコストパフォーマンスについての考察
50人分のコメントを調査したところ、コストパフォーマンスについて言及したコメントは以下のようなものがありました。
- 会計はコスパ悪く高め(クレームコメント)
- お値段少々高いですが味と雰囲気は最高です。
- 酒の単価は高いですが雰囲気込みで考えれば、許容範囲かと
- お品書きを見て量が少ないかな?と思いましたが、お腹いっぱいになりました。
- お値段はるけどたまにはいいですね
- このクラスのお店にしてはリーズナブル!
- ちょっとお高めですが、確約で美味いあんこう鍋が食べれます。
2と3は雰囲気、4は量、5は来店頻度、7は安心感などが、料理の品質と価格を天秤にかけた時に品質側の天秤にそれぞれの価値が付加されて、結果として納得感があったという評価でした。
個人的な感想としては、料理の品質や量と価格だけで釣り合っているけど、このお店の雰囲気や歴史を味わえるという点で十分に来店する価値を感じました。
ただ「通うお店」ではなく「特別な人と特別な食事で利用するお店」です。
6.「下足番」という仕事
このお店には「下足番」がいらっしゃるというコメントが3件ほど。そこでChatGPTに聞いてみたところ以下のような回答が。
「下足番」(げそくばん)は、昔の日本の飲食店や遊郭、料亭、旅館などで見られた仕事の一つです。
下足とは、昔の日本で外出時に履いていた履物、特に下駄や草履のことを指します。現代の日本でも、家や建物の中に入る際に靴を脱ぐ文化が続いていますが、その当時も同様で、店や施設に入る前には履物を脱いで中に入ることが一般的でした。
下足番の主な役割は、客が訪れた際にその履物を預かり、ラベルや番号札を付けて整理・保管すること。そして、客が帰る際にはその履物を迅速に返すことでした。そのため、覚えや整理能力、接客マナーなどが求められる職種でした。
このような役割から、下足番は店の顔ともいえる存在であり、接客の最初と最後を担う重要な役職でした。しかし、現代日本ではこのような専門の職種はほとんど見られなくなり、自動の下駄箱やロッカーなどが一般的に使われるようになっています。
AIで10年後には半分くらいの仕事がロボットに奪われるのではないかと言われる時代の「下足番」がいるお店での体験。価値ありです!